The Performer
髙木 雄一

REDFOX Airshows代表、エアショーパフォーマー。
1971年11月長崎県生、神奈川県出身。現在はアメリカ合衆国カリフォルニア州に在住。
航空整備士、曲技飛行教員、遊覧飛行、小型貨物飛行機の飛行士などに従事し、現在までの総飛行時間は約8,000時間、曲技飛行時間は約2,800時間を数える。
世界曲技飛行選手権やアメリカ国内の曲技飛行競技会に審判及び選手として参加しながら、エアーショーパフォーマーとして北米を中心に活動している。
History
1992年 | アメリカ合衆国カリフォルニア州リバーサイドで初飛行。 |
1993年 | FAA(米国連邦航空局)飛行機操縦資格を取得。 |
1995年 | 1946年製Piper J-3、通称「Cub」で曲技飛行を学ぶ。 |
1997年 | FAA航空整備資格を取得。 |
1999年 | アメリカ合衆国へ移住。航空整備士や飛行教員として活動する。 |
2004年 | IAC曲技飛行競技会に初参加。Pitts Special S-2Bを友人と共同所有する。 |
2005年 | カリフォルニア州リバモアのAttitude Aviationで曲技飛行教員として活動する。 |
2006年 | Pitts Special S-2Sを購入。 |
2010年 | 福島県で行われた第1回全日本曲技飛行競技会にチーフジャッジとして参加する。以降2013年の第4回競技会まで毎年参加した。 |
2012年 | REDFOX Airshows設立。スロバキアのドゥブニカで行われたFAI第15回世界滑空機曲技飛行選手権に、鐘尾みや子FAIジャッジのアシスタントジャッジとして参加する。 |
2013年 | エアショーパフォーマーのSean D. Tucker経営のTutima Academyに移籍。 |
2015年 | カリフォルニア州サリナスで初のエアショーパフォーマンスフライトを行う。チェコのズブラスラビスで行われたFAI第18回世界滑空機曲技飛行選手権にジャッジとして参加する。 |
2016年 | テキサス州シャーマン/デニソンの全米曲技飛行選手権に初参加。総合成績は11位/13人。石川県と山梨県でパフォーマンスフライトを行う。 |
2017年 | ウィスコンシン州オシュコシュの全米曲技飛行選手権に参加。総合成績は7位/11人。 |
2018年 | REDFOX Airshows – 2018 Japan Tourとして、石川県と岡山県でパフォーマンスフライトを行う。 |
2022年 | 日本曲技飛行クラブ(Japan Sport Aerobatic Club)を設立。 |
2023年 | ネバダ州ジーンで開催されたFAI第15回世界アドバンスト曲技飛行選手権に、遠藤宏泰選手と共に日本チームとして参加する。総合成績35位/56人。 |
The Airplane
Pitts Special S-2S
Pitts Special S-2Sは複葉機形式の単座の曲技飛行機です。胴体の各所に補強を施し、曲技飛行時の強大な荷重に対応しています。主翼はエアスポーツ機のチューナーとして有名な、スティーブ・ウルフ氏設計の「WolfPitts Wing」に、大型化したエルロンを上下に装備し、速いロールレートを確保しています。
エンジンはLycoming社製の、6気筒の曲技飛行用AEIO-540-D4A5を、曲技飛行やエアレース界で定評のあるライコン・エアクラフト・エンジンズ社がチューンアップし、最大出力を330馬力まで向上させました。
プロペラはMT-Propeller社製MTV-9-B-C、飛行中のプロペラ回転数を一定に保つ、油圧式の恒速プロペラです。‐25型の幅広のプロペラブレードを備え、高い推力を発生させます。
高い飛行性能だけでなく、Pitts Specialの伝統的なカラーリングを施したPitts Special S-2Sは、大きな注目を集めることでしょう。





スペックについて
型式 | Pitts Special S-2S |
---|---|
製造者 | ティモシー ジャスト |
カテゴリー | エクスペリメンタル、アマチュアビルト |
乗員 | 1名 |
エンジン | ライカミング社製、AEIO-540-D4A5、空冷水平対向6気筒、最大出力330 HP @ 2,800 rpm |
プロペラ | MTプロペラ社製、MTV-9-B-C、油圧式恒速プロペラ、直径203㎝、‐25ワイドコードブレード |
最大速度(降下時) | 220 MPH (354 km/時) |
最大速度(水平飛行) | 190 MPH (306 km/時) |
最大上昇率 | 3,300 フィート/分 (1,006 m/分) |
ロール率 | 300 度/秒 |
燃料搭載量(フェリーフライト) | 36 USガロン (136.3 L) |
燃料搭載量 (エアショー) | 11 USガロン (41.6 L) |
最大航続距離 | 374 スタチュート マイル(602 km)、30分のリザーブ燃料を含む |
スモークオイル搭載量 | 6 USガロン (22.7 L)、連続使用約8分 |
REDFOX Airshowsとは?
REDFOX Airshowsは、かつて日本に存在したGlider Aerobatic Team Red Foxの米国姉妹チームとして、2012年に設立しました。残念ながら2017年にTeam Red Foxは解散しましたが、Team Red Foxの理念は今もREDFOX Airshowsに生きています。
Glider Aerobatic Team Red Fox について
鐘尾みや子
1995年、フランスで開催されたFAIグライダー曲技飛行(エアロバティック)世界選手権に、世界チャンピオンのイエージー・マクラ氏の指導の下ポーランドで訓練を行ってきた5人の日本人パイロットがナショナルチームを結成して参戦しました。
その後、航空スポーツとしてのグライダー曲技飛行の啓蒙・普及を目的として、2002年に出場選手5人を中心としてポーランド製のフルエアロバティックグライダーMDM-1FOXを購入し、日本では初めてとなるGlider Aerobatic Team Red Foxを結成しました。チーム名のFoxはグライダーの機種名から、その前に何か色をつけようということで、一番インパクトのあるRedに決まったという経緯があります。
以来、Glider Aerobatic Team Red Foxは日本全国で開催されたスカイレジャージャパンや各基地でのエアショーなど、数多くの航空イベントでその華麗なエアロバティック・パフォーマンスを披露し、観客を魅了してきました。しかし、時代の流れとともに航空イベントの数が徐々に減っていき、活動の場が少なくなってきたことから、2017年にGlider Aerobatic Team Red Foxは惜しまれながらも解散に至りました。



